コラム#2 「好学力」の伸ばし方
こんにちは!0歳からのモンテッソーリ教育「はじめの親子教室」代表の山下です。
前回のコラム#1では、子どもの「学ぶって楽しい!」「学ぶことが好きだ!」という気持ち(好学力)を大切にすることについて書きました。今回は、どのように好学力を伸ばすかについてです。
好学力は、「○○ができる」のように具体的なアウトプットを生むものというよりは、それらを生み出す核となるような力。そのため、好学力がぐんぐん伸びていてもパパ・ママからはそれが分かりにくいことがあるかも知れませんが、例えば…
その子の目の前に知らない事や分からない事が現れたときに、どう反応するかが違ってきます。
好学力が身についている子は、「出来るかどうかは分からないけど、チャレンジしてみよう!」と反応します。知らない事や分からない事に対して、興味を持ってやってみるというマインドでまずは試してみます。その結果、経験を積むチャンスが増えるので、おのずと出来るようになります。
やってみるから場数をふめる→出来るようになる→他のことにも興味がわく
これこそが学びの好循環です。こうなってくると、小学校入学以降の勉強においても、周りから指示されなくとも自分から学んでいけます。
では、好学力はどうやって育むか?
繰り返しにはなりますが、
知らない・分からない事にでも興味を持つ
↓
出来るかどうかは分からないけどやってみようと思う
↓
やってみる
↓
出来るようになる
この経路に沿って、やってみることから成功体験を得られるほど、子どもは「楽しい!」となります。学ぶことが好きになるためには、この経験が絶対に必要です。好学力を育むためには、小さいころからこういった成功体験をたくさん経験できるかが重要となります。
ここでのポイントは、「どんな事にチャレンジさせるか」です。
0-1歳児に計算したり文字を書いたりすることは当然のことながらできませんし、それをチャレンジ目標に設定することに意味はありません。一方で、0-1歳児は「まだできない」ことが多いからこそ、一つずつ「できる」ようになっていく時期です。つまり「出来るようになるチャンス」に溢れている年齢なのです。こんな時期は人生でももう二度と訪れません。
たとえば、0歳から1歳にかけてどんなことが「できない」から「できる」に変わるチャンスになるかというと・・・
・ガラガラを掴めた
・容器にボールを入れられた
・米粒を指でつまめた
・立てた
・歩けた
・スプーンですくえた
・フォークで食べられた
などなど、エンドレスに例示できそうです。
ひとつひとつは大人にとっては取るに足らないような、思わず見過ごしてしまいそうなほど簡単な動作や行動かもしれませんが、こんな些細な日常のワンシーンに、子ども達は「できた!」と喜んで、人知れず達成感を感じています。子ども達が学びを好きになるチャンスは、既に無数に散りばめられているということです。
出来るようになるチャンスに溢れている時期に
やれば出来ることにたくさんチャレンジさせて
「できない」→「できる」への変化を起こして成功体験を積む。
これをやるのにベストなタイミングが乳幼児期なのです。
「はじめの親子教室」の講師たちは、いつもこれを意識しているので
生徒さん一人ひとりを観察して
やればきっと出来るようになるチャレンジ(教具・活動)を見極めて
上手くいかない時は繰り返しチャレンジできる環境を作り出し
出来るようになるために必要なサポートをしています。
当教室のように親子レッスンが基本ですと、レッスン中の講師の見極めポイントやサポート方法を親御さんにもお伝えしやすいので、お家に帰ってからも学びの環境が続きやすいのかなと思っています。